恋愛のABCとは意味や続くDEFZとHIJKのステップ

恋愛のABCは恋愛の進展度合いを表す隠語として1980年代に流行しました。キスやペッティング、セックスを表すこの言葉の先にはDEFZやHIJKといった現代版も。あなたの恋愛はどのステップにいるでしょうか?

恋愛のABCと意味

恋愛のABCとは
💋
A=キス

恋人同士の最初のステップとして位置づけられる親密な行為

👋
B=ペッティング

セックスの前段階となる愛撫行為

❤️
C=セックス

恋人同士の関係における最終段階とされる性行為

恋愛のABCの意味と1980年代の流行背景

「恋愛のABC」とは、恋愛における親密度の進展を表すアルファベットの隠語です。1980年代に若者の間で流行したこの言葉は、恋愛の進み具合を友人同士で話す際に直接的な表現を避けるために使われていました。当時は恋愛や性的な話題をオープンに話すことがタブー視されていた時代背景があります。

 

「A」はキスを意味します。恋人同士の関係において最初の親密な行為として位置づけられています。手をつなぐやハグなどは友人同士でも行う可能性があるため、ABCには含まれていません。アルファベットの「A」を横にすると口の形に見えることから、キスを表すようになったという説もあります。

 

「B」はペッティング(愛撫)を意味します。セックスの前段階となる性的な愛撫行為で、挿入を伴わない性的接触を指します。今ではあまり使われなくなった「ペッティング」という言葉ですが、当時は恋愛ステップの重要な段階として認識されていました。

 

「C」はセックスを意味します。恋人同士の関係における最終段階として位置づけられていました。「最後までいった」という表現にも表れているように、恋愛における一つのゴールとして考えられていたのです。

 

恋愛のABCが生まれた時代の価値観

恋愛のABCが生まれた1980年代は、現代と比べて恋愛観や性に対する価値観が大きく異なっていました。当時は、恋愛と結婚が強く結びついており、特に女性は「純潔」を守ることが美徳とされていた時代でした。

 

この時代、若者たちは恋愛について話す際に直接的な表現を避け、隠語を使うことが一般的でした。「恋愛のABC」はそうした文化的背景から生まれた言葉です。友人との会話で「もう彼氏とはCまでいったの?」というように使われ、恋バナを楽しむための共通言語として機能していました。

 

また、恋愛のABCが示すステップは、当時の若者たちが考える「正しい恋愛の進み方」を反映していました。キスから始まり、ペッティングを経て、最終的にセックスへと至るという段階的な進展が理想とされていたのです。現代では必ずしもこの順序に従う必要はないと考えられていますが、当時はこのステップを踏むことが「健全な恋愛」の証とされていました。

 

恋愛のABCに続くDEFZの意味と解説

恋愛のABCの先には、実はDEFZという続きがあります。これらは恋愛の更なる進展や結果を表す隠語として使われていました。

 

「D」は妊娠を意味します。Cの結果として起こりうる自然な流れですが、当時は婚前妊娠に対する社会的なスティグマが強かったため、注意喚起の意味合いも含まれていました。「D」は恋人関係と結婚の境界線を示すステップとも言えるでしょう。

 

「E」は結婚を意味します。妊娠を機に結婚に至るケース、いわゆる「授かり婚」を表していました。当時は妊娠してから結婚するのは恥ずかしいという風潮があり、DEの順番は若者への教訓としての側面もありました。

 

「F」はファミリー(家族)を意味します。結婚して家族になるという、恋愛の最終形態を表しています。恋人だけでなく、子供や義理の両親など、家族の輪が広がることを示しています。

 

「Z」はゼロ、つまり別れや関係の終わりを意味します。必ずしも全ての恋愛がハッピーエンドになるわけではないという現実を反映した言葉です。ABCDEFと順調に進んだ後に関係が終わる場合もあれば、途中で終わってしまうケースもあります。

 

現代版の恋愛ステップHIJKとその変化

時代の変化とともに、恋愛のステップを表す言葉も進化しました。現代版として「HIJK」という表現が生まれています。これは1990年代以降に登場した新しい恋愛ステップの隠語です。

 

「H」はエッチ(セックス)を意味します。恋愛のABCではCに位置していたセックスが、HIJKでは最初のステップになっています。これは現代の恋愛観の変化を反映しており、体の関係から始まる恋愛も珍しくなくなったことを示しています。HIJKのHには、ABCのA(キス)とB(ペッティング)も含まれているとされます。

 

「I」は愛(アイ)を意味します。セックスの後に愛情が芽生えるというパターンを表しています。ABCでは愛情があってからの行為という順序でしたが、HIJKでは逆になっているのが特徴です。セックスフレンドという関係性が一般化したことも、この順序の背景にあるでしょう。

 

「J」はジュニア(子供)を意味します。子供ができることを表していますが、ABCDEFのDのような注意喚起の意味合いは薄れています。「授かり婚」という言葉が一般的になり、婚前妊娠へのスティグマが減少したことを反映しています。

 

「K」は結婚(ケッコン)を意味します。恋愛の最終段階として位置づけられており、ABCDEFのEと同じ意味を持ちます。ただし、HIJKでは結婚が恋愛の自然な流れとして捉えられており、ABCDEFのように別枠として扱われていない点が異なります。

 

恋愛のABCから見る時代による恋愛観の変遷

恋愛のABCとHIJKを比較することで、時代による恋愛観の変化が見えてきます。この変遷は社会の価値観の変化を如実に反映しています。

 

まず、順序の違いに注目してみましょう。ABCではキス→ペッティング→セックスという順序でしたが、HIJKではセックス→愛→子供→結婚という順序になっています。これは、性に対する価値観の変化を表しています。かつては「愛があるからセックスする」という考え方が主流でしたが、現代では「セックスを通じて愛情が育まれる」というパターンも認められるようになりました。

 

また、ABCDEFでは妊娠(D)と結婚(E)が別のステップとして扱われ、妊娠は注意すべき事態として位置づけられていました。一方、HIJKでは子供(J)と結婚(K)が自然な流れの一部として捉えられています。これは、「授かり婚」に対する社会的な受容度が高まったことを示しています。

 

さらに、ABCDEFには「Z」(別れ)が含まれていましたが、HIJKにはそれに相当するものがありません。これは、恋愛の終わりよりも続きを重視する現代の価値観を反映しているとも言えるでしょう。

 

このように、恋愛のABCからHIJKへの変化は、単なる隠語の進化ではなく、社会全体の恋愛観や結婚観の変化を映し出す鏡となっています。

 

恋愛のABCを知ることで広がる恋バナの世界

恋愛のABCやHIJKを知ることで、友人との恋バナ(恋愛話)がより豊かになります。これらの隠語を使うことで、直接的な表現を避けながらも、お互いの恋愛状況を共有することができるのです。

 

例えば、「最近彼とはどこまで進んだ?」という質問に対して、「Bまでいったよ」と答えれば、相手に状況が伝わります。また、「HIJKのIまで来たけど、Jに進むか悩んでいる」といった複雑な恋愛状況も、簡潔に表現することができます。

 

これらの隠語は、恋愛経験の少ない人にとっては「恋愛の教科書」のような役割も果たします。ABCやHIJKが示すステップを知ることで、恋愛の進展に対する一般的な理解を得ることができるのです。もちろん、全ての恋愛がこれらのステップ通りに進むわけではありませんが、参考になる部分は多いでしょう。

 

また、世代間の恋愛観の違いを知る手がかりにもなります。親世代が使っていた「恋愛のABC」と、現代の若者が使う「HIJK」の違いを理解することで、世代間のコミュニケーションギャップを埋めることにもつながります。

 

恋愛のABCやHIJKは単なる隠語ではなく、時代の恋愛文化を映し出す貴重な言語資源なのです。これらを知ることで、恋愛についての理解が深まり、より豊かな恋バナを楽しむことができるでしょう。

 

恋愛のABCの詳細な解説と歴史的背景についての参考記事
世代によって異なる恋愛のステップや価値観の変化は、単に言葉の変遷だけでなく、社会全体の価値観の変化を反映しています。1980年代に流行した「恋愛のABC」から現代の「HIJK」まで、これらの隠語は私たちの恋愛文化の歴史を語る上で欠かせない要素となっています。

 

恋愛のステップは必ずしも決まった順序で進む必要はありません。大切なのは、お互いの気持ちを尊重し、コミュニケーションを取りながら関係を築いていくことです。ABCやHIJKは参考程度に考え、自分たちのペースで恋愛を進めていくことが、健全な関係を築く秘訣と言えるでしょう。

 

あなたの恋愛は今、どのステップにいますか?それとも、ABCやHIJKにとらわれない、独自の恋愛の形を築いていますか?恋愛のステップを知ることは、自分の恋愛を客観的に見つめ直す良い機会になるかもしれません。ぜひ、これらの知識を参考に、より充実した恋愛生活を送ってください。